廃止された鉄道の復活はどうすれば可能か

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おはようございます。

角井美陽子です。

さて、路線の廃線復活ができるか否かについて考えていきたいと思います。

1990年代に鉄道業界にも規制緩和を導入する考えが入り始めると、2000年3月の鉄道事業法改正によって鉄道事業の休止や廃止に関する規制が「届出制」に緩和され、不採算路線の廃止が進むようになってしまいました。

一方、2007年10月には「地域公共交通活性化再生法」が施行され、「試験増発」や「試験運行(運航)」など、鉄道を含めた公共交通の存続・活性化に向けて努力している地域や事業者に対して手厚く補助するようになりました。

また、2011年4月からは「地域公共交通確保維持改善事業」がスタートしました。この事業では「試験増発」や「試験運行(運航)」に対する補助金は支給されなくなったが、「バリアフリー」や「非接触式乗車券の導入」などに対しては補助金が支給されるようになりました。

だが、鉄道を廃止してバス化したことで、人口が増えた沿線や地域などは、ほとんど無いと言っても過言ではありません。

しかしながら、地域公共交通活性化再生法や地域公共交通確保維持改善事業は、廃止された鉄道を復活させるための法律や制度ではありません。

廃止の代替交通は維持できるか

現在、都会以外は少子高齢化や人口減少が進み、採算性と同時に、タクシーやバスの運転士の確保が難しいのが現状です。鉄道がバスに置き換わると、代替交通の運行も困難となり、公共交通空白地域になってしまう恐れもあります。

廃止された鉄道の復活事例

2003年12月に廃止されたJR西日本可部線の可部~三段峡間のうち、可部~あき亀山間の1.6kmは2017年3月4日に鉄道として復活しました。このような事例は、わが国では恐らく最初であり、わずか1.6kmとはいえ非常に重要な意味を持ちます。廃止になった鉄道を復活させる法律や制度がないため、同区間の復活は、法律上は「新規開業」という位置付けになりました。

同区間の鉄道としての復活が可能となった背景として、可部―三段峡間が廃止された後も、可部から先、あき亀山駅付近の旧河戸駅までの間については路盤が道路に転用されたりせずに残っていたことも影響しています。

だが、可部線は横川―可部間が直流1500Vで電化されているのに対し、可部~三段峡間は非電化でした。仮に可部―河戸間を鉄道で存続させた場合、この区間だけ気動車を運行せざるをえなくなり、非効率でした。可部~あき亀山間の復活にあたっては、この区間も直流1500Vで電化を行い、広島からの直通電車を運転できるようにしました

最後に、廃止された鉄道を復活できる環境を整えるには、まず地域公共交通活性化再生法を改正することです。次に、廃止された路線でも路盤が残っていれば「休止」に準ずる扱いとして、復活を模索できる形とするべきです。このようにすれば、道路、鉄道駅、バスターミナルの三者で連携すれば、地域の活性化に繋がって一石二鳥の効果があると思います。

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